銀河英雄伝説(Amazonで購入)で使われている銃のエネルギーパックはEP-500というみたいです。第60話の「魔術師捕らわる」でそのパックを銃に取り付けているシーンがあります。ちなみに自由惑星同盟は銃と言いますが、帝国は「ブラスター」と呼んでいるみたいです。EP-500ですが、映像で見るとEP-50Cにも見えますが、別の面に500と見えますのでEP-500で正しいと思われます。
銀河英雄伝説のボケとツッコミ 苦し紛れに巨大なものを作ってみました系 そして現場力
110話と長いアニメ版『銀河英雄伝説』には生活上や歴史上で遭遇する色々なことを網羅しています。 このエントリーでは私がツボにはまった2つの話です。
ボケとツッコミ
銀河英雄伝説って馬鹿笑いとは縁がない話だと思われますが、何度も見ているとツボにはまって笑えるシーンが見つかります。実はナイスな「ボケとツッコミ」という漫才が楽しめたりします。漫才が見られるシーンは『第32 武器なき戦い』です。
帝国は自由惑星同盟が占拠する要塞を攻略するために既存の要塞をワープさせました。この時の『ムライ』と『シェーンコップ』の話が漫才です。
ムライ:帝国は新しい技術を開発したとみえる。
シェーンコップ:別に新しい技術という訳でもないさ。スケールを大きくしただけで…
このやり取りがはっきり言ってボケとツッコミの漫才です。面白いですので何度も見て下さい。
ガイエスブルグ要塞のワープ
先程のボケとツッコミのネタとなった要塞のワープですが、これを発案したのが『シャフト技術大将』です。『第28話 肖像』では新技術の発明が停滞しているらしく、名誉挽回のために既存の要塞にワープエンジンを取り付けて、敵の要塞まで移動させるという提案をします。
このワープエンジンを使って巨大要塞を動かすことが「苦し紛れに巨大なものを作ってみました」というオチです。
現実世界でもイノベーションと言われる物がありますが、多くは既存技術を単にスケールアップした技術であり特に新規性があるわけではありません。この皮肉が込められた内容でもあります。
活躍するのは現場力
上層部は大口を叩くが、実際は現場での尽力でうまく動かしています。要塞のワープも実は現場の力で実現されています。『第29話 細い一本の糸』では「複数のエンジンを同調させるのが難しい」と現実のエンジニアなら納得できる話でもあります。
ワープの実験をする時に先程の『シャフト技術大将』は要塞への同乗を拒否したみたいですが、上から乗るように言われています。これって、昔の大砲を作った職人が試射の時に横に立つというのと同じです。最強の品質保証のテクニックだと思います。ジェットコースターのエンジニアも一番最初に乗る人間だと言われています。
銀河英雄伝説的には色々なネタを仕込まれ、最後は捨てられる「ガイエスブルグ要塞」ではありますけど。
銀河英雄伝説のロボット掃除機 第29話 細い一本の糸
アニメ版の銀河英雄伝説ではロボット掃除機が登場します。このアニメは80年代後半から始まっているのでロボット掃除機まだ家庭には普及していません。今主流のルンバも2002年の登場なので相当時代の先取りです。
と言っても、「銀河英雄伝説 ロボット掃除機」と検索しても全くアニメの掃除機はヒットしません。その代わりに「銀河英雄伝説とコラボしたロボット掃除機」のブログや動画ばかりです。
第29話 細い一本の糸 で登場
第二期の二話、通しで第29話でロボット掃除機が登場します。ユリアンが料理を作っている後ろでロボット掃除機が動いています。形はルンバのように薄型ではなく、40センチ位高さがある物です。
その後に猫(元帥、Admiral)に攻撃されて倒されています。今の機械に共通するのか頭頂部にエラーのランプがついており、赤く点滅しています。
ただ、この話って帝国から奪った「イゼルローン要塞」の居住区なので、帝国の優れた技術なのかもしれません。あの小説やアニメの設定として、帝国の方が技術力があるということですので。
あと、帝国の居住区は帝国っぽい?大げさな飾りがあります。
同盟帝国間に2つの通路しか無いという説明の誤り 銀河英雄伝説
全話110話もある銀河英雄伝説は、一部だけ観ると良くわからないところが多いです。根気よく何度も見て細かい部分を知ることで、物語中での登場人物の合理性が見えてきます。
初見で一瞬バカバカしいと思うことでも、設定上で無理だからということは多いです。
今日は、よくブログで説明されている「同盟と帝国間には2つの通路しか無い」という正しいが正しくないことを説明します。
物語では『イゼルローン回廊』と『フェザーン回廊』の2つのみしか道が無いと言われています。それ以外は航行不可能であり、理屈は不明ですが通ろうとすると見えない壁に激突したように宇宙船が破壊されます。
しかし、アニメ版第39話でそれ以外に道があると説明しています。ユリアンがヤンと話をしているシーンで
「大きく銀河を迂回して」
と言っています。だから、2つの回廊を通らなくても行けるということです。
ただ、言葉としてはとりあえず行けるという意味であり、非常に大回りで時間と費用がかかるような印象です。
だから、物語では「現実的な方法として、両国間を航行するには2つの回廊のいずれか」ということになっていると考えます。
フォード・ピント事件 と ヴェスターラント虐殺
『銀河英雄伝説』というアニメは120話と非常に長いものです。これだけ長いと、実際に起こった出来事に似た話も多く出てきます。今回はタイトルの通り、実際に起こった『フォード・ピント事件』と銀英伝の『ヴェスターラント虐殺』を紹介します。
ヴェスターラント虐殺
『第23話 黄金樹(ゴールデンバウム)は倒れた』で出てくる虐殺です。詳細は原作やアニメを見てもらいたいですが、ざっくりと書いてみます。
貴族たちの一部がクーデターを起こします。その貴族に対して『惑星ヴェスターラント』の民衆は反抗します。そこで、貴族は核兵器を使ってその惑星を攻撃しようとします。
国としては、核攻撃の情報を事前に察知することが出来たが、わざと見過ごします。理由としてはコストパフォーマンスが高いからです。 貴族たちがヴェスターラントの民衆を核攻撃したという事実が広まれば、貴族に対する怒りが高まり内乱が早く終わるためです。
もし、核攻撃を事前に阻止していたら戦争は長引き、ヴェスターラントの核攻撃で死んだ人より多くの犠牲が出るとの計算です。
もちろん、劇中ではその葛藤が描かれており、国のリーダーは悩まされます。後にはリーダーは暗殺されそうになりますが、その犯人から「ヴェスターラントの怒り」と言われうろたえます。理屈で考えればコスパは良いが、一生悩まされる決断でもあります。
フォード・ピント事件
ヴェスターラント虐殺はフィクションですが、それと似た「フォード・ピント事件」は事実です。
フォード社のピントというクルマには欠陥がありました。後ろから衝突されると燃料タンクから出火して車全体が燃えてしまうというものでした。
その時のフォード社の判断としては
「回収して直すより、事故が起こったときに遺族補償したほうが安い」
というものでした。この話が外部に漏れたため大問題になりました。
当然、コスパは良いですが、フィクションのヴェスターラントと同じで、知っている問題をわざと見過ごしています。
まあ、銀英伝でヴェスターラントの恨みで暗殺した人も、フォードピントの事故で家族が死んだのであれば同じことをすると思います。
コスパというと凄く軽い言葉に聞こえますが、フォードピントやヴェスターラントのことを考えると非常に重いのではと考えます。
是非、このことについて考えてみて下さい。
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