よく、本格的なレコーディング風景で観る金魚すくいのポイみたいなものの正体を知っていますか? あれは「ポップガード」と呼ばれる機材です。
機能としては、発音中に息がマイクにかからないようにするものです。声の中で、「ぱぴぷぺぽ」は破裂音と言い、息が強く前に出ます。 その息がマイクにかかると不快な音が収録されます。
それを防止するものがポップガードです。
でも、本格的なマイクを持っていないので不要だと言われそうですが、それは間違えです。理由としてはどのようなマイクでも息を吹きかければ不快な音を収録してしまうからです。
スマホやカメラに内蔵されたマイクはもちろん、ICレコーダーのマイクも全く同じです。
だから、声を録音するためにはポップガードは必須です。
また、ポップガードは別の機能があります。それは、口の位置を一定にする効果です。口とポップガードの距離を一定に保てば一定の音量で収録されます。そうすると、録音後の調整も不要ですし、聞く人も一定の音で声が届きます。
レコーディングと言うと、コンデンサーマイクとかオーディオインターフェイスなどと言われますが、ICレコーダーとポップガードで良い声を録音できます。
二万円程度のレコーディング用のICレコーダーなら、それだけでボーカルの収録が可能です。楽器を演奏する人も、ポップガードを外せば楽器収録用のレコーダーとして使えます。そして、オーディオインターフェースと比べるとセッティングなどの知識も少なくて済みます。
マルチトラック録音はできませんが、別の再生機器でモニターしながら録音すれば良いだけです。
トークやボーカルなどの声を録音したい人は、是非ポップガードを手に入れて見てください。私は Dicon Audio の DCP-2 という金属製のガードをお勧めします。