アーティストの古い作品と新しい作品の葛藤

ジャズがどうして流行しないのか?という話で面白い物があったので紹介します。大雑把に理由としては、アーティストが定番の演奏に飽きるというところです。

リスナーは特にジャズが嫌いなわけではなく、いつもの定番の音楽を聞きたいと思っているのだが、先程のアーティストの「飽きる」という理由で難解な即興演奏になり求めているものと違うということで聞く気が無くなるということでらしいです。

ジャズではないが、80年代に流行した某アイドル系歌手が、「客は古い音楽を求めているが、聞かせたいのは最新の音楽」と言っていたことを思い出します。まあ、提供するスタントすとしては、リスナーが求めるものじゃなく、自分が聞かせたいものという感じです。

マーケティングの話としては「強烈なプロダクトアウト」ということで許されない感じもします。ただ、昔のポラロイドの話では、「どれだけお客さんに欲しい物を聞いても、インスタントカメラがほしいとは言わない。だから、お客さんが求めているだろうという物を先回りして出す」と言っています。

アーティストの自分が演奏したい曲を優先するという意味では、ポラロイドがやった方法は正しい方法であるとも考えます。

ただ、こういう話って「成功したら美談、失敗したらセオリー通りやっていなかっただけ」と言われるだけだとも考えます。

以下は某アーティストの新しいレコードに対する批判の記事を大幅に変えて引用?しています。

某アーティストは、私が昔、最も衝撃を受けたパーカッショニストで、一番好きなパーカッショニストでもある。

「正確なリズム」の技術ももちろんだが、アフリカ風の独特のポリリズム、荒っぽさなど全てが、衝撃的で、ストレートに「グルーブ」に来た。

雅楽とのコラボレーションは、最初に見たライヴの中で、私も好きな演奏だが、こういうストレートな荘厳な演奏もあれば、激しい演奏もある。

さらに、次のライブ『雅楽ボンゴ』では、雅楽との強力なコラボが見れ、初演のとき以上の、大きな衝撃を受けた。

ところが、その後、彼の音楽アイデア自体廃れて来たことも影響してか、ある時期から、某アーティストは、迷走してしまう。ラテン風の全くつまらない演奏しか出せなくなる。

が、割と最近になって、やはり雅楽風の演奏スタイルに帰り、これまでやってきことの総決算のような、しかし、より成熟した演奏をやり始めて、復活した。

ライヴパフォーマンスも、ボンゴやコンガにスパイスのかかった雅楽風の作品も出る仕掛けをして、コンサートの中で、ラテンと邦楽のパーカッションを使い分けるということをしている。

某アーティストの多彩な面が、音楽に集中して表現できる、よいアイデアと思う。

私も、最近聞くのは、この最近の音楽の方である。

 まあ、こんな感じで、古いものをやればマンネリ、新しい曲を演奏すれば古いものを演奏して欲しいと文句を言うのがお客さんだと考えます。

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灵感古力古力古力 灵感菇 灵感菇

 「りんがんぐりぐり」と歌っているネコのが有名な動画で流れている音楽は 「灵感古力古力古力 灵感菇 灵感菇」という曲名らしいです。