投資に興味を持つ人の多くは悲しいですが「今、お金がない」状態の人ばかりです。反対に「今、お金がある人」って投資に全く興味がなかったりします。金が無い人程投資を熱く語り、金のある人は冷静に考えるのが投資術です。
投資術本の現実
今売れている投資の本と言えば『厚切りジェイソン』氏と『リベラルアーツ大学』の本です。書店に行けば平積みコーナーに必ず置いてあります。
ただ、どちらの本も「いまお金がない人」が読んでもいまいち面白くない本です。何が面白くないかというと内容の半分が「節約術」に関することだからです。
どうして節約が投資なのか?
毎年1000円もらえると考えます。「子供のお年玉か?」と突っ込まれそうですがそのとおりです。では、その子供のお年玉の1000円をいわゆる投資で稼ぐとしたらこれだけ必要です。
- 年利5%位あると言われる投資信託では2万円。
- 年利0.1%の定期預金では100万円
これだけの資産が必要です。だから、今お金がない人はいわゆる投資は効果が少なすぎます。
ここで、1000円の節約を考えてみます。
- 1000円のランチを300円のファストフードにすると700円。二回で1400円。
- コンビニスイーツを3回我慢すればだいたい1000円の節約。
- 観ていない動画サブスク契約解除で1000円。
どうでしょうか?1000円を投資で儲けるのは難しいが、1000円の節約は簡単です。資産が減るのを防止するのも、資産を増やすのも同じ事なのでリターンは同じです。
投資は何百万という原資が必要で困難だが、節約は誰でも今すぐできます。そういう意味で、投資の入門として「節約」があります。
節約術の価値を計算?
年利5%の金融商品だと考えると節約は以下の式で価値計算ができます。
節約価値=節約金額÷0.05
です。例えば観ていない映画サブスクの契約1000円を止めた場合は
(1000円✕12ヶ月)÷0.05=24万円
です。この節約に24万円の価値があるということです。このように考えると節約は重要な投資だと考えることができます。
では私は?
ここで、私がやった節約術を紹介します。
- 携帯電話は格安SIMで月1000円。以前はAUで7000円。
- Amazonプライム解約 月400円。今はまとめて注文したり、早めに注文しています。
- 生命保険をやめて、その分をiDeCoに積み立て。実質節約ゼロだが、資産にはなっている。
- クルマを処分 非常に乗る機会が少なかったから手放しました。月にして5万円。
- 本は一ヶ月に5冊を年に5冊にした。一冊千円とすると55000円の節約。
- その代わりに、オーディオブック契約 これは出費で月1500円。
- 出先の昼食を千円を超える特別なものから、300~400円にした。
- コンビニでお菓子やスイーツ、ドリンクを買わない。月に5千円程度の節約。
- 飲み物は水筒持参。自動販売機では買わない。月に2000円程度の節約。
です。はっきり言って地味ですが、これだけで確実に貯金は出来ています。
繰り返しますが、投資術の本は前半半分は「地味な節約術」についての解説です。
これが現実だと思って、お金がない人はとにかくお金を使わないようにして下さい。
でも、これでは生活が楽しくない? いや、節約できる娯楽は多いです。スポーツの対戦、ビデオゲーム、ボードゲーム、散歩、友人を招いて話をするなど物が無くても楽しめます。
楽器演奏も高いと言われますが、高いのは楽器を買う一時金だけです。40万円の電子楽器やギターは高いと思われそうですが、一生使えると考えれば非常に安いと考えます。
大好きな作家の全集や愛蔵版を揃えるのも、一時金は高いですが長く楽しめます。ちょっと余談ですが、長いシリーズ本は読み続けるのが難しそうな印象がありますが、実はラクだったりします。理由は覚えきれないから飽きないというところです。