目からうろこ系の節約術がだめな理由

 節約術の本やノウハウは多いです。というか、消えては現れを繰り返しています。では、何故それらがだめなのかを説明していきます。

単なる成功者がやったこと

『カーゴ・カルト』という現象があります。詳しくは百科事典などを観てほしいのですが、大雑把な内容としては、「第2次世界大戦中の駐留軍が発展途上国に来た時に、一緒に生活物資も運ばれてきました。しかし、戦争も終わり軍も引き上げたので、生活物資も来なくなりました。だから、発展途上国の人は、見た目だけの滑走路とか飛行機、無線機とかヘッドホンを作りお祈りを下ということです」

当たり前ですが、そんなことをしても空から生活物資が来るわけではありません。これを信仰になぞらえて「カーゴ・カルト」(積荷信仰)と言われています。

節約術の本もカーゴ・カルトに近く、節約ができるという「駐留軍」の行動だけを真似させているということです。はっきり言って、成功者の行動だけを真似るという行為はカーゴ・カルトそのものです。

キャリアポルノ

もう一つの考え方としては、キャリアポルノという考え方です。ポルノって実体験の指南書ではありません。それと同じように、節約術の本も指南書ではなく、それを読むことで満足感を得ることが出来るだけです。 ちなみに、キャリアポルノの元ネタは役に立たない自己啓発本のことです。読めば自分が素晴らしくなった様な錯覚をさせるだけの本のことです。

ファインマンの助言

物理学者の『リチャード・ファインマン』は物事を覚えるには、練習問題をひたすら解いていくしか無いとしています。スポーツで言うと、繰り返し練習で覚えておくということです。ファインマン自身はセンスがあり、物理のことをスムーズに覚えることが出来たが、ではない人は繰り返し練習するしか無いとしています。

節約術も同様で、こうやれば絶対にできるという方法はありません。勉強やスポーツと同様に、出来る人の行動をよく観察して自分なりに意味を理解した上で行動するしかありません。

理解せずに出来る人の行動を真似ることは、カーゴ・カルトです。

理解するだけで行動しないのは、キャリアポルノです。

この2つの罠に陥らないようにして下さい。この2つの罠に陥った状態は「目からウロコ」だと考えます。理由は「出来る人の行動をよく観察して、自分なりに意味を理解した上で真似る」という行動がバカバカしく当たり前すぎるからです。

具体的に

節約している人を観察してみると、自動販売機では買わずに持参した水筒で飲んでいるとします。次に自動販売機で飲み物を買うより、水筒で飲んだほうが安いと自分なりに理解します。そして、実際に水筒を買って行動します。

これが、カーゴ・カルトでもキャリアポルノでもない行動です。

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灵感古力古力古力 灵感菇 灵感菇

 「りんがんぐりぐり」と歌っているネコのが有名な動画で流れている音楽は 「灵感古力古力古力 灵感菇 灵感菇」という曲名らしいです。