天才児、最近では横文字で「ギフテッド」と呼ばれます。三歳で漢字を書ける。小学生で高等数学や英語を理解できるなどです。 まあ、親御さんだったら誰しも羨ましいと思うし、普通な人なら人生安泰だと思います。
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Abbott Handerson Thayer_Girl Arranging Her Hair |
標準偏差から外れた人生は苦しい
意外に理解されやすいのは、いわゆる「知恵遅れ系」です。下側に外れた場合はその苦労が実感できます。一方で、天才児など上に外れた人たちは苦労はしないと誤解されています。
その理由としては「大は小を兼ねる」という考えです。天才なら普通を理解できるという考えです。たしかに、学業という意味ではそれは当てはまります。高等数学を理解できる人が簡単な比率などは計算できます。
しかし、「知恵遅れ系」が「普通な人」の行動を理解できないように、「天才児」は同様に「普通な人」の行動を理解できません。この、普通、いわゆる標準偏差から外れた人は上でも下でも同様に苦しみます。
絶対音感の苦悩
ドレミファソラシドという音階を絶対的に感じられる人がいます。音楽的な感性が高いといわれています。これも世間的には良い傾向だと思われますが、本人は苦悩します。
まず、普通の人は「この音階がドだ!」と言われればそれがドに感じられます。カラオケでキーを変更した時は変化を感じられますが、その後は普通に音楽を楽しめます。
一方で絶対音感を持った人は、キーを変えられたら原曲と違うものと感じてしまいます。カラオケなどの元のキーでは歌いにくいから下げている場合や、普通な人が実装した音楽が流れる電子機器からの音楽が全ておかしく聞こえます。
普通の人にはオリジナルと変わらない音楽としか聞こえないものが、絶対音感を持った人は狂った曲に聞こえるわけです。
街中でキーや調律が違うと感じるものが流れていたら気になって仕方ないと考えます。
職業病
特に娯楽産業に従事している人は、携わっている娯楽を100%楽しめません。ゲームクリエイターならどうやってこの効果を実装したのか?と感じます。
映画のVFXに詳しい人なら、人気の映画もストーリーではなくこれはブルーバックだとか、マッチムーブ上手だって考えになります。
これって、よりゲームや映画の理解を深め楽しめるだろうと誤解しますが、実はこういうことを全く知らないほうが娯楽を楽しめたりします。
昔の特撮で飛行機を吊っている糸が見えると、話が楽しめないというのと同じです。余談だが、特撮の円谷氏は上下反転し、下から糸で吊ったと言われています。皆さん、飛行機の上を気にするという理由からです。
ギフテッド対策は飛び級
知恵遅れ系は「特殊学級」という受け入れ体制があります。どこの学校でも聞いたことが有ると思います。一方で、ギフテッドの方々は普通学級で授業を受けます。これって、ある意味おかしいと思います。
この場合、学力的に十分なら飛び級として上の学年にしてしまうのが平和かもしれません。ただ、それでも同年齢と一緒に物事を体験するということは犠牲になりますけど。
聞いたことが有るギフテッド
- 数学、科学系が得意な幼児
- 漢字を早期学習
- 音楽
- 絵がうまい
- プログラミングが出来る
など。