クラウドファンディングが登場した時は、先進的な商品が安く購入できると興奮していました。しかし、実際は既にある商品のOEMだったりします。 大手業販サイトのアリババでは、発注者のブランドを商品やパッケージに入れて販売するサービスが多くあります。今回私が買った折りたたみ電動アシスト自転車の The One も同様だと言われています。
スイスの自転車メーカーが開発した?
United City Bikes の The One (ジ・ワン)はクラウドファンディングでスイスの企業が今回のために特別に設計した自転車であると発表されています。多くの特許技術で先進の自転車とされていました。 しかし、ネット上では全く同じデザインの自転車が Jaunty Bike社から販売されていると言う情報もあります。しかも今回のクラファンの半分以下の価格でです。
UCB社は中国メーカーに国内販売を許可した?
その事をUnited City Bikes社(UCB)に問い合わせた人のSNSによると、Jaunty Bike社と共同で設計開発を行い、その見返りとして中国国内での販売許可を与えたとの説明が有ったとのことです。 ただ、Jaunty Bike社の説明を見ると
「追加料金を払うことで、独自のロゴやパッケージにすることができます」
とあります。こうなってくるとUCBの言い分が苦しいです。
クラファンビジネスはOEMを探すこと?
その後ググったら、クラファンで稼ぐ方法みたいな情報商材が有りました。その説明には
「アリババで魅力的な商品を見つけ、新しいブランドでOEMしてもらう」
とあります。そして、クラファンの運営もOEM商品の販売を禁じていることも無いとの説明です。 もちろん、全てこのパターンでは有りませんが、多くは知らない安い製品を自社のブランドでOEMしてもらい、クラファンで新商品として発表することで収益を出しているのでは無いでしょうか?
さらに、クラファンは10~20%という高利貸しより高い手数料を成功しても失敗しても受け取ることができます。
運良く私の個体は調子良い |
国内クラファンも安心できない
実はこの自転車の募集は日本とアメリカのクラファンで募集されていました。私は日本のほうがいざというときに窓口になってくれたりと安心と考え、そちらから応募しました。
しかし、問い合わせをしても、「ウチは仲介しているだけだから直接やり取りして欲しい」
と言われます。更に金銭の振込先を聞いたところ、「プライバシーの問題があるから教えられない」とのことでした
ということは、クラファンで詐欺にあった場合も、相手の詳細を知ることもできないし、教えてももらえないと言う状態になります。
この件の結論としては
- クラファン運営は何も助けてくれない。国内サイトの優位性は無い
- 相手の個人情報は聞き出せない
- 問題があったら当事者で解決して欲しい
です。 何度も言いますが、国内クラファンだと言っても問題は何も解決してくれないということです。
クラファンに出資する場合は本当にそのお金を焚き火に入れる覚悟で行って下さい。普通な人なら数千円で本や小物がもらえると言う程度のリターンのファンドが良いのではと考えます。
繰り返すと、クラウドファンディングの業者は証券会社に似ていますが、責任という意味では全く違うということを考えて下さい。 クラファンはリスク大、リターンがやや得ですが、証券の場合はそれほどのリスクは有りません。 勘違いしないで下さい。
その後
匿名掲示板では、乗り続けているという人、既に売ったりあげたり手放した人、DIYでモーターコントローラーなどを交換している人がいる一方で、
届かない、すぐに壊れた、サポートと連絡取れないって苦情もあります。 私は、自分で整備するためのサービスマニュアルを要求しましたが、何度連絡してもユーザマニュアルが届くという繰り返しでした。正直、酷すぎです。
更に全く同じデザインのMiniZag Ultra-Revolutionary Folding eBikeという自転車がクラファンで募集されていました。まあ、この自転車自体がクラファン詐欺のプラットフォームとして使われているようです。