スタンドアローン(ネット接続されていないって意味です。)の辞書を引いていると面白い発見がります。インターネットは情報の宝庫だという事実は認めますが、私たちは辞書の情報しら満足に知っているとは思えません。
辞書でも十分情報の宝庫なわけです。ちょっと頭の片隅に置いておくと考えさせられるのではと思います。
今日はたまたま辞書で見つけた「たけつ【多血】」です。まず、多血って言葉は何か親しみがありそうです。しかし、具体的にどういう意味かを考えると全く分からないわけです。
血液の量が多いと言っても、何を基準にして大小を考えるのかと言う意味も分からないわけです。考えても答えは出ないので辞書を引いてみます
たけつ【多血】たけつ【多血】1 血液の量が多いこと。2 血の気が多く、すぐ 怒ったり 感激したり すること。【多血質】ヒポクラテス以来行われて来た、気質の四分類の一つ。刺激に対する反応は速いが、現われ方が弱いので、活発と移り気とが相伴う。一口で言えば、陽気。 ⇒気質
Shin Meikai Kokugo Dictionary, 5th edition (C) Sanseido Co., Ltd. 1972,1974,1981,1989,1997
こんな意味が出ました。1では私が考えた通りに「血液の量が多い」と出ました。ただ、これ以上の具体的な説明は辞書でも放棄されています。私はこれ以上のことが知りたいわけですが、辞書は私の欲求には応えきれていません。
2.の意味は多少マシです。すぐに怒ったり、感激したりするという事です。まあ、ひところでいえばウザい人という意味です。
普段何気なく使っている言葉も、辞書を引いてじっくり考えてみると、よくわからずに使っていることが多いと考えます。 機械に正体不明の部品を使わないのと同じで、正体不明な言葉は一度辞書で引いてみることをお勧めします。