カルミック・サニタイザーをご存じですか?トイレの便器についている灰皿のような装置です。結構見かけることが多いですが、存在を意識する人は少ないと考えます。あの装置はトイレの流した水に薬剤を入れることでトイレを清潔にするための物です。
家庭用ではブルーレットなどのタンクに取り付ける製品もありますが、サニタイザーの特徴的なところは「後から流れる」ところです。 ブルーレットは洗浄水全てに薬剤が解けていますが、サニタイザーの場合は水が流れた後に濃厚な薬剤がトイレに流れます。
この写真にあるものは MK7(Mark 7)と呼ばれ、多分7世代目だと思われます。別に裏を取っているわけではないので外れていたらごめんなさい。カルミック社のWebサイトを見るともっと新しい製品もあります。樹脂製で今どきな外観の物もあります。ただ、いまだにこの見た目からローテク感満載の金属ボディのMK7が使われているという事は、これが良い理由がありそうです。
ちなみにサニタイザーの動作原理は、水が流れると装置内に水が入り、薬剤がその水に溶けます。そしてトイレの水が止まると装置内の薬剤が溶け込んだ水がトイレに流れるという仕組みです。 完全メカニカルな信頼性の高い仕組みなわけです。ちなみに、芳香機能がありますが、これは単に芳香剤がサニタイザーのユニットについているだけとのことです。(昔に元カルミック社員と言う人から聞きました)
トイレを選ぶ基準としてはこのサニタイザーが付いているかを気にしてみて下さい。残念ながら需要が多いらしく、家庭用の販売はないとのことです。多分、経営資源の注力化だと思いますけど。