最近では暴力的だとかと言う理由でで放映されない「トムとジェリー」です。まあ、単に新しいコンテンツに埋もれているだけだと思いますが、そうだとしてもトムとジェリーは今の基準からすると相当な過激シーンが見られます。
切断、爆破、大けがが予想される打撃や電撃、火傷、凍傷や水没などです。
ただ、これを「話の中でガチに喧嘩している」ととらえると本質を見失う傾向にあると考えます。とはいっても日本語化されたときにはオリジナルのテーマソングではなく、ペギー葉山が歌っている「なかよくけんかしよ」と言う意味からしても「トムとジェリーは喧嘩している」になってしまうわけです。
ただ、トムとジェリーの原題は「Tom and Jerry Comedy Show」です。そう、あれは喧嘩じゃなくトムとジェリーによって演じられているコメディーのアニメなわけです。
決してドラゴンボールにような話の中で戦闘をしているという設定では無いわけです。これを同じように見てしまうと頭の中でミスリードが発生してしまうわけです。
だから、次にトムとジェリーを見る時は、
「あれは喧嘩ではなく、怪我しそうな絶妙なタイミングで作られた体を張ったコメディ」
として楽しんでみて下さい。そうすれば視点と理解がより深まると考えます。
あと、オリジナルのテーマソングですが、エンディングで運がいいと時々見ることが出来ていました。この音楽も絶妙で「ピアノの練習曲でありそうな、ドレミファソファミレドを繰り返すモチーフ」が使われています。こんな陳皮なモチーフも編曲(オーケストレーション)によって軽快で素晴らしい音楽になってしまうわけです。個人的にはどうして日本のオープニングが独自の物になってしまったかが疑問です。
最後に、このオリジナルエンディングのクロージングで出てくる Filmation というプロダクションのロゴアニメーションが子供心にかっこよく未来的なものに感じました。
これがかっこよく見えたわけです。今でもそう思っていますけど