不確実性を飼いならす。とりあえず、1章を読んだ感想です。 読みやすさは良く感じます。情報の提示と仮定、著者が考えている主張と疑問点が読者にも伝わりやすい書かれ方です。
最初に地震予測など予測や仮定についての一般的な複雑系の予測方法についての現代の方法が説明されます。 その後に、動物の生贄から取り出した臓器を見ていろいろな占いをしていたという事例が紹介されています。
臓器の状態などは過去に文章化されており、それを元に取り出した臓器と比較して、国(共同体)の意思決定を行います。 隣国への戦争の意思決定もこの方法で行っていたとのことです。
ただ、戦争で負けた場合は、この占いが悪かったということではなく、現場指揮官が悪かったということにされていたというツッコミなど、面白い点もあります。