随分前に流行し、続編も発行されテレビドラマにもなった「夢をかなえるゾウ」についての感想です。
途中まで読んでいて分かることは、過去の本の焼き直しです。7つの習慣、思考は現実化するなどのロングセラーはもちろん、世界の偉人伝から抜粋した内容です。すでに多くの本を読んだことがある人は自己啓発という意味では手を出さないほうが良いと考えます。
説教臭いところや、わからないのだったら私に従いなさいという考えも本書にはあります。
「あなたの方法論は失敗したのでしょ? だから、批判せずに私に従いなさい」
と言っています。これって、ある意味「パワハラ」に近いと考えます。戦争での敗戦国のリーダーが責められるのと同じです。そう、結果が失敗であればそれは全て悪になるという理屈です。
思い通りにならないと発作状態になる「ガネーシャ」は正直、話を聞かない老害キャラでもあります。まだ、読書の途中なので今後は「ガネーシャ」がどのような立ち位置になるかはわからないですが、途中までの印象はただの「老害」です。 ただ、ここまでガネーシャの教えを語った後に、老害の典型として落とされることも無いとは思いますが。
お笑いやボケやツッコミとしてはそこそこ面白いと思います。自己啓発書ではなくコントとして楽しんでいるうちに偉人の話や自己啓発書のキーワードが覚えられるという新しい手法の本だとも考えられます。
最後に、ガネーシャはインドの神です。本書で出てくるガネーシャは想像のキャラクターであり、ガネーシャとは関係ないことを強く意識してください。