映画と言えば時代考証を必ず行います。まだ発売されていない飲み物のラベルなどが無いかをチェックします。ロケではその時代にありえない看板などがあれば写らないように撮影します。今ならVFXで消す処理を入れるかもしれません。
時代劇で電線やクルマが映っていたらはっきり言って間抜けです。だから、時代考証をするわけです。
ただ、映画監督を含めてスタッフは全ての分野で問題をカバーしているわけでは無いので漏れがあります。 バックトゥザフューチャーでは、その当時に無かった「ギブソンのギター」小道具として使われます。
同じ楽器繋がりですが、映画オッペンハイマーでは科学者の「リチャード・ファインマン」がボンゴを叩くシーンがありますが、そこでもLP社のボンゴが登場します。しかし、LP社の創立は「キューバミサイル危機」の当たりなので相当後になるわけです。
特に話として破綻するわけでは無いですが、こだわった監督でも漏れているところはあるわけです。
オッペンハイマーの監督である、クリストファー・ノーランのこだわりは
『オッペンハイマー クリストファー・ノーランの映画制作現場』
に書かれています。興味がある方は是非読んでみて下さい。ちなみにこの本で、太平洋戦争中には無かったLPのボンゴが小道具として使われていることが写真で分かります。