株はギャンブルだとか、インデックス投資が唯一の勝利への道、バフェット氏のように15年後の優良企業に超長期投資をする、とか言われます。確かにその通りです。実は株式市場っていろいろな目的に汎用的に使えてしまいます。
株で一か八かのギャンブルはできます。株でボロ株を買って値上がりを期待する宝くじみたいな遊びも出来ます。競馬のようにチャートを眺めることも出来ます。そして、インデックス投資のように確実に少しづつ勝つことも出来ます。 大金持ちが企業買収のように将来も有望な企業の株を買い占めることも出来ます。
そう、プラットフォームとしての株式市場は何でも出来てしまうのです。カジノであり、宝くじであり、定期預金であり、投資であり、企業買収であるのです。
ただ、周りは知り合いの一つの側面だけを見て判断します。
よくあるのは、「株で土地を失った」と言う話です。土地を担保にしてお金を借りて、良さそうな株を買って損をしたって話です。 これは、正直ギャンブルで負けたのと変わらないです。 見た目はバフェット氏の投資に似ていますが、彼は投資対象の会社を徹底的に調べまくります。「パナソニックは電気メーカー」ってだけの知識ではないわけです。
では、バフェット氏のように投資をすればよいという事でしょうか? 確かに負けるという事はありませんでも、10万円をバフェットの手法で運用して15年後に20万円になっても嬉しくありません。彼は15年で1000億を2000億にするわけです。そう、バフェット氏の投資法は「その手もあるね。だけど私のサイズにあった服じゃなさそうだ。」と言いたくなるくらい大きいサイズの服であるわけです。
インデックス投資も同様です。株価の平均は上昇しているので、インデックス投資も上昇します。しかし、定期預金程度なのです。財産を増やすことはできますが、素早くは稼げません。
では、どうするのか? 短期の投資で稼ぐしかありません。でも、それはギャンブルでは?確かにギャンブルですが、ギャンブルでいうと「ポーカー」のようなものです。
ギャンブルと言って皆さんが思いつくのは「ルーレット」だと考えます。回転盤の数字を予想するゲームです。あのゲームの勝率はややカジノ側が有利な半分です。勝つかもしれないし負けるかもしれないゲームです。負ければー100円、勝てば200円と言うわけです。
一方でポーカーはカードが配られる前に参加費用を払います。そのあとでカードを見ますが、ダメな手であった場合は降りることが出来ます。そう、失敗してしまった場合はすぐに下りれば良いわけです。 絶対に掛け続けて最後までゲームをする必要は無いのです。だから、リスクは低く、いけると思った時だけ掛け金を上げればいいのです。
カジノでもルーレットではなくポーカーを選べるように、株式市場でもポーカーのような戦術を行うことが出来ます。
『世界一やさしい株の教科書一年生』という本ではその方法が書かれています。
詳細は本を読んでもらいたいですが、大雑把に
- テクニカル分析で上がりそうな株を見つける
- その会社が問題ない会社かファンダメンタル分析をする
- その株を買う
- もし少しでも下がったら速攻で売る
- 上がったら売る
です。そう、ポーカーと一緒なのです。参加してダメなら速攻で売るわけです。どうですか?これを繰り返せば少ない損で多くの儲けを手に入れられるわけです。
株で負けるのは、どのような手でも毎回最後まで下りずにショーダウンまで行ってしまう事です。これだけはやらないでください。
ポーカーのように投資をするには以下の本を読んでみて下さい。また、株式投資を知っている人も実は自分の投資が「ルーレット」であったことに愕然とすると考えます。