練習曲やエチュードはしばしばピアノやクラシック音楽と結びつけられます。それらは練習に相応しく難易度も高く、コンサートにおいても単にそのようなタイトルで演奏されることが多いのです。
ショパンの練習曲は頻繁にコンサートやテレビで演奏され、CDでも販売されています。しかしながら、その名前を聞くだけでは「試作品をそのまま流してしまいました」といった印象が強いものとなっています。
ところが、専門用語は外部から見ると奇妙な単語が多いものです。例えば、数学用語である「集合」は、要素を含まないものや一つだけ含むものも含めて、集合と呼ばれます。これは専門用語としては不自然かもしれませんが、数学においては、要素の数は関係なく「集合」と呼ばれるのです。英語では「set」、フランス語では「ensemble」となりますが、その単語から判断すると、一つだけを「set」と呼んだり、独奏を「ensemble」と呼ぶことは不自然であると言えます。
したがって、空っぽのものや一つだけのものを「ensemble」や「set」と呼ぶことには苦労が伴いますが、数学的には、なぜゼロや一つだけを特別扱いするのかという疑問があります。
練習曲に戻って、今回は『アポロ100』の『練習曲イ短調』を紹介します。練習曲であるため、英語では「study」となるでしょうが、この曲の原題は『Exercise in 'a' Minor』となっています。
曲は、ショパンを彷彿とさせるピアノで始まり、途中で軽快なボンゴソロが入ります。むしろ、この曲はボンゴが中心的な曲であると言えます。
この曲がマイナーか有名かは分かりませんが、打楽器の代表格であるボンゴが際立っている曲となっています。
