インデックス投資は敗者がいないゲームだと言われています。参加者同士で奪い合うゼロサムゲームではなく、長い目で見たら参加者すべてが得をすると言われています。
米国株は長い目で見れば上昇しており、その株式を低コストで持ち続ければ資産は増えていくという考えです。 実際、アメリカの株価指標である、S&P500種やダウ工業株は上がっているわけです。だから、その指標(インデックス)と同じ分野に投資すれば勝てるというわけです。
さらに、インデックス投資を進める人はそれを「低コスト」で持ち続けると言っています。
しかし、株式市場が上がっていくという事はそこに誰からお金を投入しているわけです。これは投資家ではありません。では、誰かと言うと消費者です。多くの消費者が前年より消費をしてくれないと企業の業績が上がらずに株価も上昇しないわけです。
ここで分かったと思いますが、インデックス投資を行っている人は、大量に消費をしている人からお金を吸い取っているという事です。
自分たちは低コストで生活し、その儲けは高コストで生活する人から得ているわけです。では、皆さんがどうして高コストの生活をするのだろうか? それは、世間の独立に対する煽りです。
特にアメリカでは親元から離れて暮らすのが当たり前になっています。これは、映画でもネタにされる話で、20代後半で親元暮らしだと陰キャという感じで描かれています。このように、全員が親元を離れて住宅を借りたり取得したりすれば経済は潤います。
さらに、家電や電気代、家具、自動車なども人数分需要が増えます。このような消費の増加で経済も上向きになるわけです。
だから、インデックス投資は全員が得するゲームではありません。多くの、大量消費を行う人の上に築いた勝利なわけです。
だとしても、この仕組みを使って生活を豊かにするのは決して悪いとは思いません。出来るだけ生活を低コストにして、手数料の安い金融商品を買えばよいと考えます。
コストダウンの具体的な方法
- 可能なら親元は出ない
- 可能なら車は持たない生活を考える。都市部や通販生活にする
- 自転車を移動手段として使ってみる
- ロングセラー本を古本で安く手に入れて蔵書にする
- 広告付きメディアは慎重に楽しむ
- 大人の高級な趣味からは距離を置く
- 安くておいしい物を楽しむ
- 絵をかいたり、ブログ、楽器演奏と言った費用が少ない遊びを大切にする。
- 遠くに旅行しなくても近場で楽しめることを考える
- 高コストな空調を使わない生活を考える。猛暑、極寒の季節はあえて動かない生活を考えてみる。
- 連絡はメールやテキストメッセージにする。一か月千円以内で接続を維持できます。
- 可能なら飲酒、喫煙、快楽系の嗜好品はやめる
投資対象
- 低コストのインデックスファンド
- 世間相場より安い住居、賃貸でも持ち家でもよい。
- プラスのフローを生み出す人が住んでくれる不動産。
- 自分が使っている、知っている商品の企業の株(トヨタ、近くにあるチェーン店、飲料、食品、消費財など)。雲行きが怪しくなれば体感できるため。
- 上記と同じ基準で企業の債権
- 酒を飲まないことで、酒代はもちろん、当日の夜の時間、将来の医療費、人間関係のリスクなど大きなリターンがある。
インデックス投資は、大量消費をしている人の裏をかくという意味で勝っているわけですが、まあ、社会がそうなっているのであって、その責任は自分たちには無いと考えてください。
そして、インデックス投資をストレートに言うと、「みんなが消費している中で、自分たちは節約してそのおこぼれを頂く」です。