私がドラム練習パッドを買った時は「ボンゴの教科書」でまずはドラムのルーディメンツを覚えるべきであると書かれていたためです。その時は何にでも高級志向があり、無理してでも良い物を買いたい病みたいなものにかかっていたので、とにかく見た目がよさそうな物を買っていました。
木製で高級感があり、所有する喜びみたいな感覚です。だから、当然 Yamaha TS01S のようなものは眼中に無かったわけです。 電子パッドのような黒いゴム製のパッドと安っぽいハードウェアによるスタンド…当然高級志向であった私は無視したわけです。
しかし、著名なドラマーの動画を見ると、練習パッドはヤマハのTS01Sを使っている物が多いです。それほどこだわりが無いのか? いろいろ選んだうえでの最終的な結論かは分からないですが。
であれば、初心者は最初からTS01Sを買えば失敗は無いのではと考えます。
私は、数種類のパッドを持っていましたが、集めるだけでそれほど練習には熱心でありませんでした。そう、意外に高級だと思って使っていたパッドが使いにくかったわけです。
そこで、最近TS01Sを実際に買ってみました。見た目の感想としては、「まあ、案の定高級感は無い」です。黒いゴムと安っぽいハードウェアは創造の通りでした。しかし、使い勝手と言う意味では最高だと考えています。
まず、意外にコンパクトなところです。練習が終わったら足を折りたためば部屋の隅に片付けることが簡単です。また、部屋がそれほど狭くなければそのまま邪魔にならない位置まで移動させればいいだけです。そう、気分によって練習がすぐに出来るわけです。
スタンドが付いているのも良い点です。机の上、椅子の上、膝の上、クッションの上などでの練習は手軽そうですが案外と面倒です。それより、スタンドで定位置が決まっているとすぐに練習できます。練習と言うと大げさですが、すぐに叩いて遊ぶことも可能です。
動画のドラマーの受け売りですが、耐久性が高く壊れる気配が無いとのことです。私が実際に製品を見ても、壊れる要素はなさそうです。良くある木製のパッドですと、体重をかけるとパッドとスタンドのねじが折れてしまう不具合がありそうです。でもTS01Sはパッドの中身が鉄板です。そう、人の体重程度では壊れるわけありません。このように非常に頑丈なわけです。
あと、TS01Sは学校の部活動でも推奨されているとも言われています。これも良い点ではと考えます。
携帯性も意外に抜群です。スタンドのシャフトを抜き、パッドを外せば手提げかばんやリュックサックに収納が可能です。通学での利用や職場での休憩時間中の練習、ドラムのワークショップへの参加の時も持ち運べます。 集団レッスンの時に誰かが生ドラムを叩いている待ち時間でも教えてもらったフレーズを復習することも自分のパッドがあれば可能です。
携帯性と言えば、ソプラノサイズのウクレレケースにすべてが入ります。「練習パッド」、「教則本、テキスト、楽譜」、「スティック」、「メトロノーム」、「譜面台」が収納できます。財布やスマホもケースの外ポケットの入るので、ウクレレケースだけでレッスンに参加することも可能です。
ヤマハのTS01Sは正直地味で、ときめくものは感じられませんが、選択肢としては鉄板だと考えます。 だから、打楽器を始めた人はまずは手元に置いてください。